J.S.バッハの『マタイ受難曲』がその名の通りマタイによる福音書をテキストにしているのに対して、こちらはイザヤ書を中心に聖書のさまざまなところからピックアップされた歌詞となっています。
『マタイ受難曲』の歌詞がドイツ語であるのに対してこちらは英語ですので、内容をつかみやすいかたも少なくないでしょう。
メロディもヘンデルらしく親しみやすいものとなっています。
Lynne Dawson (soprano)
Hillary Summers (contralto)
John Mark Ainsley (tenor)
Alastair Miles (bass)
Crispian Steele-Perkins (baroque trumpet)
The Brandenburg Consort
Roy Goodman (leader)
The Choir of King’s College, Cambridge
Stephen Cleobury (conductor)
(Recorded live in 1993)
この曲にはいくつかの版がありますが、この演奏は1752年版を使いいたずらに大きな編成にすることなく当時の雰囲気をよく伝えており、独唱や合唱も聴き取りやすくすぐれたものといえるでしょう。
歌詞および日本語訳については、中央大学音楽研究会混声合唱団によるものがわかりやすく、おすすめできます。
上越聖書バプテスト教会教会員 山田 正