0:00 Ein feste Burg (Chor)
5:23 Mit unser Macht (Arie)
8:51 Erwäge doch (Rezitativ)
10:53 Komm in mein Herzenshaus (Arie)
14:01 Und wenn die Welt (Choral)
17:10 So stehe dann (Rezitativ)
18:33 Wie selig sind (Duet)
22:31 Das Wort sie sollen lassen (Choral)

Netherlands Bach Society
Shunske Sato, violin and direction
Isabel Schicketanz, soprano
Franz Vitzthum, alto
Thomas Hobbs, tenor
Wolf Matthias Friedrich, bass

June 21 2022 at Philarmonie Haarlem.

 

受難週・復活節(イースター)に聴いておきたい音楽(1)の「マタイ受難曲」と同様、オランダ・バッハ協会による演奏で、こちらでは佐藤俊介氏が指揮を担当しています。

この作品は、曲名からおわかりのようにマルティン・ルターによる聖歌「神はわがやぐら」のメロディを使い教会カンタータに仕上げたもので、主イエスとサタンとの戦いそして主イエスの勝利を表現していますが、作曲された当時の世相やバッハ自身の立場からして、プロテスタントとカトリックとの戦いそしてプロテスタントの勝利をも表現していると解釈することも可能でしょう。
キリスト教をテーマにした音楽といえば、作曲当時およびそれ以前の時代にはイタリアの作曲家を中心としてカトリック側の立場および教義によった特に聖母マリア信仰によるものが圧倒的に多く、その中でドイツ、ライプツィヒの教会音楽家であったJ.S.バッハの知名度は当時決して高くなかったですが、現在では18世紀前半をもっとも代表する作曲家として宗教カンタータや受難曲はもちろん器楽曲や協奏曲(これらの中にも教会で演奏されるために作曲されたものや主イエスの生涯を感じさせるものがあります)などを含め、実に多くの作品が高く評価されまた親しまれています。

 

上越聖書バプテスト教会教会員 山田 正

 

バッハ・クライス・神戸による解説と歌詞対訳です。